はにわ的コソダテ喜六

我が子の成長を4コマ漫画で記録して、記憶に残すためのブログ

ある日の午前中のこと

今日はムスコの縄跳び大会。

保護者も見学できる、と先日配られた学年だよりに書いてあった。

 

縄跳び大会は午前中。開催時間、1時間半。

授業参観よりも長いやん。

 

子供の学校での姿を見られるのは嬉しい。

しかし、あまり気乗りしなかった。

理由は、

昨晩ムスコに「明日はなわとび大会だね」と声をかけたら、

「え?そうなの?」と返ってきたから。

彼の中で縄跳び大会の重要度がごく低いことが分かったので、

こちらも見に行くかどうか悩んでしまった。

 

でもまぁ、近いし、行ってみるか。

学校の敷地まで徒歩1分以内の距離に住んでいるので、

とりあえず行ってみることにした。

 

たしか、上履き持参だったな…

玄関に向かいながら、下駄箱に保管している「参観日用の上履き」を思い浮かべる。

他に何か必要な持ち物があったかな?

ふと疑問に思い、部屋にもどって学年だよりを確認した。

持ち物は上履きと下足を入れる袋‥ふむふむ。

会場は体育館、保護者は2階から観覧できるのか。

入室前に検温と消毒ね。

 

確認して、家を出た。

 

家の前にはパンやさんがある。

今日も焼き立てパンの香りが漂っていた。

いい匂い。

 

歩いていると、角に立つ大きな木の根元に一匹の猫が見えた。

警戒してこちらを見ている。

私も猫の目を見ながら歩いてみた。

じっと動かない猫と歩調を変えずに歩く私。

 

見つめ合う一人と一匹。 

20歩ほど歩いたところで

私が曲がり、見つめ合戦は終了した。

 

何事もなく通り過ぎて、猫はさぞかし安心したことだろう。

曲がってから5mほど進んだところで、もう一度振り返ってみたら、

猫はまだこちらを見ていた。

さすが猫、まだ警戒を緩めていなかった。

 

猫と別れてから30歩ほどで学校の敷地に入った。

車で来る人を誘導するために先生が一人校庭に立っているのが見えた。

そこで、上履きを忘れたことに気づく私。

 

なんてこった。

学年だよりで持ち物を再確認したのに、

持ち物を「持つ」ことを忘れてしまった…。

一瞬、靴下で観覧することも頭をよぎったが、

やはり家に戻って持ってくることにした。

 

学校敷地に入ってからUターンする私。

車を誘導するために校庭にいた先生に不審者と思われただろうか。

などと考えながら来た道を戻った。

 

玄関のカギを開け、下駄箱から「参観日用の上履き」を出し、玄関をでた。

焼き立てパンの香りがした。

大きな木の根元に、猫はまだいた。

先ほどよりは警戒心を解いた目でこちらを見ていた。

 

校庭についたら、先ほどの先生はいなかった。

不審者情報を報告しに行ったわけではないことを祈りながら、

体育館へ向かった。

 

体育館の入り口で検温し体温を記入していたら、

中から開会式の音が聞こえてきた。

先生がルール説明をしていた。

 

消毒液を指になじませながら2階へ登ると、

沢山の保護者の方が観覧にきていた。

大きめのイベントだったのか、と

なわとび大会の規模を初めて把握した。

 

 体育館1階には、1年生全員が良い距離を保って立っていた。

 

ムスコを探す私。

1年生は3クラス、ムスコは2組。

身長は中くらい…

だから体育館の中央当たりに目星をつけて探してみたら、

いた。

 

すぐに競技が始まった。

ひとり3種目。3チームに分けられていたので、合計9回競技が行われた。

 

体育館の窓は全開。寒さに縮こまった。

靴下で観覧してたら、多分耐えられない寒さだった。

上履きを持ってきて本当によかった。

 

 

息子が3個目の種目を終えたのを確認し、

体育館を後にした。

滞在時間は1時間弱だった。

 

閉会式があったのかは分からないが、

閉会式は見ないで帰ってきた。

 

外に出ると、校庭の先生はやはりいなかった。

猫は、いたかどうかわからなかった。

 

空は青かった。

 

 

ムスコは縄跳びが得意ではないことが分かった。

でも、同じチームの友達の好記録をとても喜んでいた。

 

 

縄跳び大会を見に行ってよかったと思った。